浴衣はいつからいつまで着ていいのかな。
どうして季節が決まっているんだろう。
季節を気にせずに浴衣を着たい。
こういった疑問に答えます。
この記事の内容
- 浴衣はいつからいつまで着ていいのか
- 浴衣を着る時期がきまっている理由
- 浴衣を季節外れに楽しむ方法
着物歴7年、着付け師としても活動している、まどかが解説します。
浴衣はいつからいつまで着ていいのか
ざっくりと夏の暑い時期に着るものなのは分かります。けれど、具体的にはいつからいつまで着て良いものなのでしょうか?
浴衣を着て良い時期は「盛夏」の7月・8月
浴衣の季節は、盛夏の7〜8月。さらに細かくいうと、浴衣を着てもおかしくないのは6月の下旬から、9日9日の重陽の節句までが目安。
秋のお祭りにも浴衣を着ている人がたくさんいますよね。ただ、浴衣のマナーを守るなら、9月中旬以降は浴衣は着ていかないほうが良いのです。
浴衣を先どりで着るなら「初夏」の6月
浴衣は盛夏に着るものですが、絶対に着てはいけないわけではありません。6月の暑い日であれば、浴衣を着ても違和感はないでしょう。日本の文化では先取りは「粋」とされてますしね。
ただ、あまりにも夏らしい着こなしでは季節感がないので、あくまで控えめに。
浴衣を着る時期が決まっている理由
なんとなく暑い時期に浴衣を着ましょう。というのはわかりますよね。でも暑さはその年によって変わるし、少し前と現代では気候も変わっています。ではなぜ浴衣を着る時期が決まっているのでしょうか。
季節感を楽しむための粋な日本人の工夫
浴衣を着る時期が決まっているのは、日本人が季節感をとても大切にしているから。浴衣を着る時期が決まっているのは、季節感を楽しもうとする日本人の工夫でもあります。
浴衣に限らず、和服にはさまざまなルールがあります。ルールというと面倒に感じますが、季節を楽しむための工夫だと思えばわずらわしさもなくなりますよね。
浴衣を季節外れに楽しむ方法
浴衣を着る時期は決まっています。季節外れに浴衣を着るのはちょっと季節感がない。でも着たい時ってありますよね。
そもそも現代では9月10月になってもまだまだ暑い。それなら浴衣を着てもいいんじゃないか?となりますが、季節外れはやはり野暮。もし着たいならちょっとだけ工夫をしましょう。
浴衣に半襟をつけて単の着物として着る
浴衣に半襟をつければ、単の着物として盛夏以外の季節も楽しめます。ただし浴衣の素材には注意。夏着物としても使える生地のものや、化繊でも着物に近い生地のものを選びましょう。
また季節外れといっても、あくまで少し暑い時期が限度です。目安としては5月ごろから10月上旬あたりでしょうか。
浴衣は季節感を大切に着るのが粋です
浴衣に限らず、和服の着こなしはどんどん自由になっています。季節感を大切にしつつ、あなたも好きなように浴衣を楽しんでくださいね。
コメント