着物を洋服のように、普段着として楽しめたらおしゃれの幅が広がりますよね。
- でもどんな風にコーディネートすればいいんだろう?
- 着物って敷居が高い気がするけど大丈夫かな?
- 初心者は着物を着る時にどこに気をつけれたらいいの?
そんな疑問にお答えします。
- 着物エッセイ本のおすすめ3選 おしゃれな着こなしの参考に
- 普段着物の敷居は高くない!初心者でも自由に楽しめる理由
- 着物初心者が普段の着こなしで気をつけたい3つのポイント
着物歴7年、着付け師としても活動中。
特別な日はもちろん、ふだんから外食やお出かけの時に着物を楽しんでいます。
そんなわたしが、着物の普段着として楽しむ方法をご紹介します。
着物エッセイ本のおすすめ3選 おしゃれな着こなしの参考に
着物を普段着として楽しみたいなら、気軽に読める着物エッセイがおすすめ。「初心者は着物の着方の本を読んだほうがいいじゃないの?」と思うかもしれませんね。
でも細かいルールや、着物の名称ばかりが並んでいるのはなかなか退屈。読んでいるうちに、着物を着るのが面倒になってしまう可能性も。まずは読んで楽しく、早く着物が着たくなるようなエッセイ本からスタートしましょう。
着物と日本文化の楽しさを教えてくれる「召ませ着物」
著者はイラストを描くお仕事をされている、スタジオクゥのうにさ&ひよささん。日本の伝統を大切にしつつも、堅苦しくなく自由、粋に着物を着こなす姿がとにかくステキです。
普段から着物をよく着ているひよささん。着物の着こなし、日本伝統行事や文化など、四季を通しての着物の楽しみ方が漫画エッセイでまとめられています。
日本全国のおすすめのお菓子や、アンティークショップも紹介されていますよ。
コミックエッセイは全部で3冊出版されています。キモノブログも要チェック。
スタジオクゥうにさ&ひよささん着物ブログ→キモノは別腹
- お金をかけずに着物を楽しみたい
- 大人のふだん着物のコーディネートを知りたい
- 奇抜すぎる着物コーディネートが苦手
- 日本の伝統文化が好き
着物のカラーコーディネート図解付き!可愛いイラスト満載の「きもの番長」
著者はイラストレーターとして活動されている、松田恵美さん。とてもキュートに着物を着こなす方です。
可愛らしいイラストとオールカラーで、具体的にどのようなコーディネートをすれば良いのかが分かりやすく解説されています。
また着物の着方や、帯結びの方法、半襟の付け方などもイラストで分かりやすく解説されています。この本さえあれば、初心者でもすぐに着物を着られますよ。
松田恵美さんの公式着物ブログ→きもの番長
- ファッションが大好き
- おしゃれな着物のコーディネートを知りたい
- 洋装も混ぜた着物コーディネートをしたい
- 色のコーディネートのコツを知りたい
- 小物のおしゃれな合わせ方を知りたい
- 初心者に優しい着物の着付け方を知りたい
日本の着物界のレジェンドが手がけた「豆千代の着物ア・ラ・モード」
著者は豆千代モダンのデザイナーである豆千代さん。とにかく着物が好きで、西荻窪でアンティークショップを経営。その後オリジナルブランド「豆千代モダン」を立ち上げ、今も世界中で活躍されています。
豆千代モダンでは手頃なのに可愛い着物がたくさん。ぜひオンラインショップもチェックしてみてくださいね。
豆千代モダン公式ショップ→豆千代モダンオンラインストア
具体的なコーディネートがカラー写真で掲載。蜷川実花さん撮影の、アーティスティックで奇抜なコーディネートもあり、五感が刺激されること間違いなし。見ているだけで楽しい気持ちになれるエッセイ本です。
着物を着て美しく写真に写る方法。半襟をたっぷり見せるコツ。半幅帯の変わり結びのの方法など、ふだん着物をワンランク楽しめる情報も盛りだくさん。
- 人とは違ったおしゃれを楽しみたい
- カジュアルな雰囲気で着物を着たい
- 派手な着物が好き
- 奇抜な着物コーディネートをしてみたい
普段着物の敷居は高くない!初心者でも自由に楽しめる理由
着物には敷居が高いイメージがあるかもしれませんね。でも安心してください。普段着物は細かいルールを知らない初心者でも、自由に着て問題ありません。
そもそも着物は普段着、自由に着こなしてOK
日本の伝統衣装というと敷居が高いイメージですが、そもそも着物は普段着。庶民たちが細かいルールを守って着ていたわけではありません。自分の好みやライフスタイルに合わせて自由に着こなして良い服なのです。
着物に細かいルールが存在するのは事実です。フォーマルな場に着ていく時はルールを守るのがマナーですが、それは洋服も同じですよね。また普段着でも着物のルールを守ってビシッとキメるのも粋なもの。
でも着物のルールに縛られて、普段着として楽しめないなんてつまらない。ファッションとして、着物を普段着に取り入れるならルールに縛られず自由にコーディネートを楽しみましょう。
細かいルールに縛られず、普段着物を楽しんでいる人はたくさんいる
Short but sweet summer vacation. 短い夏休み楽しかった。#着物 #キモノ #きもの #kimono pic.twitter.com/SjHaOtMxke
— Sheila Cliffe (@kimonosheila) August 21, 2020
さきほど紹介したエッセイ本でも、みなさんそれぞれ好きなように着物を楽しんでいますよね。
日本の着物は海外の方にも人気。みなさん自由に、個性的に、ルールにとらわれずに着物ライフを楽しんでいますよ。
着物の着こなしにケチをつけられないか心配
結論からいうと、着物の着こなしにケチをつける人のことは、相手にしなくて大丈夫。理由は、あなたが何を着てどんな格好をしようと、他人には関係ないからです。
洋服だってそうですよね。奇抜な格好をしようが、常にスーツで過ごそうが、個人の自由。TPOをわきまえるのは当然ですが、ふだん着に細かいルールはありません。
異質なものを排除したがる文化を持つ日本には、ルールや型にハマらないものを受け入れられない人がたくさんいます。もし着物を着ている時にケチをつけられることがあっても、「こういう考えかたの人もいるんだな」程度に受け止めて流してしまいましょう。
着物のルールを守って着ないことに抵抗がある
着物とはルールを守って正しく着こなすべき、と考えている人はとても多いです。でも着物を普段着として楽しむなら、コーディネートは自由。ルールに縛られる必要はありません。
着物のルールとは、より美しく着こなすため、より季節を楽しむための工夫。決して堅苦しくて面倒な決まりごとではないのです。着物のルールを知った上で着たほうが、より着物を楽しめるでしょう。でも、そんなの興味を持ってから勉強すれば良いのですから。
細かいルールに縛られて着物を楽しめないなんてもったいない。着物を普段着として自由に着こなすのは、初心者でも問題ないのです。
初心者が普段着物を楽しむための3つのポイント
京都旅行行った時の過去写メ 📷
Canonの一眼で撮ってもらったんだけどほんといつ見ても綺麗に撮れてるなぁ凄腕…#京都#着物#一眼#Canon
そろそろ旅行もディズニーも行きたいなぁ pic.twitter.com/7kVyAWh4f9
— ai (@s_rfai3) August 25, 2020
着物を普段着として着るなら、ルールに縛られる必要はありません。とはいえ、せっかく着物を着るのですから少しでも美しく着たいですよね。そこで普段着物を楽しむための3つのポイントをまとめました。
いつもより上品な立ち居振る舞いを意識する
着物は洋服よりもかなり動きが制限されます。
・足を広げられない
・袖で腕の動きが制限される
・気軽に脱着できない
・素早い動きができない
お腹周りはがっちりホールドされ、手足も自由がうばわれてしまう。着物は洋服で生活している時のようには動けません。そのため、着物を着るときはいつもより上品な立ち居振る舞いを意識してみましょう。
・歩くときはちょこちょこと小股で
・腕の動きをゆるやかに
・着物が崩れるような激しい動きはしない
・時間に余裕を持って行動する
こうやってみると面倒に感じるかもしれませんが、着物を着てしまえば案外苦ではありません。着た直後は窮屈に感じても、着ているうちに体にも馴染みますからね。
襟をきちんと抜く
着物は襟をしっかりと抜くだけで美しく見えます。全く抜きがない状態だと、見た目も着た時の感覚もかなり窮屈に。目安はこぶしひとつ分、抜きすぎると下品に見えてしまうので気をつけましょう。
着物の中にシャツやニットを着るなら、そこまで意識しなくても大丈夫。ただ、首の後ろにペッタリと襟が張り付いているよりも、少しゆとりがあったほうが綺麗に見えますよ。
シワができないように着る
着物はしっかりとシワを伸ばして着ましょう。それだけで見た目がスッキリと整い、着物姿をより美しく見せてくれます。ボディの部分にできるシワは脇に寄せるだけ、鏡を見ながらしっかりとシワを伸ばしてくださいね。
着物はしょせん服、普段着として自由に楽しもう
先日、有名な着物コーディネーターのさとさんの「普段着物はもう存在していない?」という内容のnoteを見つけました。着物に対して色々と考えさせられる内容です。
「着物は敷居が高くない」「普段着でも問題なし」といっても、ふだん着慣れていない着物を着るのは非日常、とても普段着とはいえないかもしれません。でも今日は着物でお出かけしてみよう。そんな選択肢があったら、毎日がより楽しくなるんじゃないかな?と思います。
フォーマルな印象の強い着物も、普段着なら気軽に楽しめます。あなたも今日から着物を、毎日着る服のレパートリーのひとつにしてはいかがでしょうか。
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