一瞬で異世界へトリップ!初心者でもハマる最高に面白いSF小説7選

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世の中には面白いエンターテインメントが数多くあるけれど、その中でも読書は最高にコスパが良いのではないだろうか。ブックオフでたった108円で手に入れた一冊の本に何時間も何日もワクワクさせられるなんてことがあるのだから。

小説にもさまざまなジャンルがあるけれど、やはりワクワクする瞬間が多いのはSF。SFは現実ではないし、上限がないというか限りなく描いていける世界で幅がすごく広い。これからも面白い作品がたくさん生まれるのかと思うとワクワクする。

今回はわたしが読んだ中で面白く、なおかつ初心者でもわりとすんなり読めると思う作品ベスト7をまとめました。くれぐれも寝不足にならないようお気を付けくださいませ。

五分後の世界

 

この話の舞台はタイトルの通り「5分後の世界」私たちが今いる時間軸から5分遅い別の平行世界が舞台。今現在の世の中とは少し歴史が違う世界での話。

戦争に負けたあと日本領土は他国に占領され、一部の日本人は地上に残りつつも日本国は地下に息を潜める。地上では街がスラム化、戦争や暴動が耐えない。さまざまな人種が入り乱れ、混血化が進む世界…。

大好きな作品なので色々と語りたくなってしまいますが、何が何だか分からないまま始まり、この5分後の世界にグイグイ引き込まれている感じ。長い話ではないのですぐ読み終わるし、終わり方も余韻が残ってまた良い。この作品、何度読んだことか。

作品とは関係ありませんが…この世界には幾つもの平行世界があると言う、そしてそういう世界が無いという証明は科学的にも出来ないそう。神隠しとかタイムリープとか実際どうなのか分からないけれど、ロマンがありますよね。

ヒュウガウイルス

 

別題「5分後の世界2」舞台が5分後の世界と同じなのです。これを単体で読むのはおすすめしませんが、5分後の世界を読んで面白いと思ったらぜひ手に取ってもらいたい。

5分後の世界がどのようになっているのかがより分かるし、まあ単純に面白い。この世界での日本人のポジションや生き方、考え方、行動。いろいろと考えるものがあります。

わたくし、村上龍さんの作品は全てではありませんがかなり読んでいます。好きな作品もたくさんあって、それに共通するのはものすごくリアリティのある設定と描写。

「5分後の世界」も「ヒュウガウイルス」ももしかしたらこんな世の中になっていたかもしれない…と感じてしまう部分がたくさんある。そこがまた面白いと感じる部分でもあるのでしょう。とにかく、SFだけどリアリティがあり、迫力満点。

星を継ぐもの

 

言わずと知れたSFの名作ですね。タイトルだけを知っているという方も多いでしょう。わたしもそんな中のひとりで何となく手に取らないでいたのですが、ひょんなキッカケで読んでみたらまあ面白い。

今現在もまだまだ謎が残る宇宙。火星人は存在するのか?地球以外に生命が誕生した星があるのか…?未知の宇宙に馳せる思いがフツフツとわき上がり、夢中でページをめくってしまう。最初から最後までワクワクが止まりません。

ただし、文章慣れしていない人には退屈に感じてしまう部分があるかも。ジェームス・P・ホーガンさんの作品って相当細かい部分まで描かれていてすごいのですが、それ故に専門用語とか難しい言葉もたくさん出てきています。ちょっと古い作品ですし、訳の関係もあるのかもしれませんが。

ちなみにこれはシリーズ化されていて「ガニメデの優しい巨人」「巨人たちの星」「内なる宇宙 上」「内なる宇宙 下」と続きます。面白い作品がこんなにたくさん読めるなんて…すばらしい。わたしは面白い本を読み終えてしまうともう終わりなのか…と悲しくなるので、こういうシリーズものは本当に嬉しい。

ジェノサイド

 

賛否両論あることで有名な作品。反日的な描写、気分が悪くなるような数々のシーン、でもわたしはとても楽しくエキサイティングな時間を過ごせました。

人類を越える新たな生命の誕生…?とにかく先が気になる展開で、どんどん読せるような描き方をしている作品なので本をあまり読まない人でも自然とページをめくる手が進むのではないでしょうか。

現在の世界の状況、これからの人間のあり方や生き方。さまざまなことを考えるきっかけにもなります。まあ難しい話もたくさん出てきますが、エンターテインメイト性はかなり高いです。

 

虐殺器官

 

故伊藤計劃氏の作品。これが代表作なのではないだろうか。独特の世界感で淡々と進められる物語に、いつの間にか引き込まれてしまう感じ。タイトルを見ても「???」という感じだと思うけれど、言葉では上手く言い表せないのでとにかく読んで欲しい。

彼の作品は全て面白いけれど、個人的にこれが一番。もっともっとたくさん彼の作品が読みたかった。

 

華竜の宮

 

舞台は海が広がり陸地が少なくなった未来の地球。陸地で生活する人間の数には限界があり、陸地を捨て海で生活する人々がいる世界。

物語は現在の地球から始まり、地球科学の話に。地震に火山活動、地球温暖化、今現在もいつどこで何が起こるか分からないというのが現実。それがとてもリアルに描かれている。そしてさまざまな過程を経て物語の舞台へ。

とてもリアリティがあり、もしかしたらこれからこんな世界になるのかもなんて思ってしまった。そして描写がとても繊細で美しい。作者が女性だけに、ところどころに女性らしい細やかな描写が心地良い。

今より陸地が少ない世界というと、今よりも悪い世の中というイメージがありますよね。でも決してそうではなく(一概に良いとは言えませんが)こんな世界に行ってみたいという気さえ起きてしまった。この作品には全編と続編もありますので、気になった方はそちらもどうぞ。

新世界より

 

舞台は未来のかつて日本であった場所。その世界には魔法のようなものが存在していて、それに頼って生活している人たちの物語。ライトな物語だという印象を与えるかもしれませんが、この作品はものすごくディープで重たい。

人間の黒い闇の部分、人間の本能や本質、いや煩悩というべきだろうか。そして現代社会のあり方にも警鐘を鳴らしているように感じた。なんていうと難しい印象を与えるかもしれませんが、とりあえずページをめくっていくとどんどん引き込まれて戻れなくなる感じ。

もう最高に面白い!わたしは寝不足になりましたからね…ええ。そしてこれは上中下の三部作、しかも1部ずつきっちり完結しているわけではないので続きが気になって止まらない!けっこう分厚い三部作なので読み応えがありますよ。

この作品はアニメ化もされています。わたしはきちんと見ていないのですが、アニメの出来もなかなかだそう。でもね、小説で面白かった作品をアニメで見るというのは中々勇気がいるんですよね〜。思い描いている世界をぶち壊されたくないというか。個人の自由ですが、わたしの場合はアニメ化や映画化作品はまず原作を読みますね。

さいごに

読書は好きで常に何かしらの本を読んでいるほうですが、読んでいるのなんて世の中にある本の一握りで読んでない作品のほうが圧倒的に多い。でもね、それがまた楽しみなのです。世の中にはまだまだ主尻本がたくさんあるっていうワクワク感がたまらない。

ちなみにわたしはその昔、SFのことを「スペース・ファンタジー」だと思っていましたwそういう人けっこういるんじゃないかな…?正しくは「サイエンス・フィクション」ですからね!

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